図書館のカガミ



「は‥はあ‥。」


どんな絡繰りなのかわからないけど‥とにかく早技すぎてわからなかった‥というのが本音だった…なんて言える雰囲気じゃないしーーどうしよう……。



「白雪くんっ!!
白雪くんっ!!」


あまりの事に考え込む私の目前にいきなりつり目の香神主任の雄叫びで正気を取り戻した。



「まったく‥見ていなかったのか??

次はないからよくみておくように!!!
いいねっ!!!」



最後の語尾を強調されて私は思わず“今度こそ見逃さないぞ”と身構えて『はい!!』と力強く答えた。