図書館のカガミ



「白雪君は大丈夫なようなら私についてきなさい!!」


「あっ…。

は…はい…。」


私の体調を労ってかそれだけ言い残してフイッ…と踵をかえし歩きだした。



私もその後ろを足早に彼らの目指す私達の職場へとたどり着く。



「うわあ…。」



開けてくる視界の向こうに膨大な本棚が立ち並んだ。



中央にはぐるりと周囲を見渡せるように…貸出や返却などできる総合カウンターが楕円形に配置されていた。