図書館のカガミ



「本は繊細なんだ…。

静かにかつ機敏に行動を慎んでもらいたい。」



「は…はい…。

あの…。


ここは…。」



「職務室だよ。


初めまして…。

俺、先独 教一〈センドク キョウイチ〉です。

よろしくお願いします。」



優しいお兄さん的な笑顔で癒し系の微笑みで周りを和ませて私に手を伸ばした。



「あっ…。

紹介が遅れてしまって…白雪 ひめのといいます。


よろしくお願いします!」



先独さんから差し出された手をつかみ固く握手を交わし深々と90度のお辞儀をした。