――ゆきくん…。 しらゆきくん…!! 遠ざかる意識の中に私を呼ぶ声がした…………。 ―――しらゆきくん!! ――しらゆきくん…!! ずっと…遠くで響く声……。 たまには高い声もあったり…段々最初の声より増えてきているような気もしないでもない……。 意識の彼方に届く声を微かに聞き分け最初に聞いた声と段々増えていく声に導かれ私はぼんやりと光のともる果てへと向かう。