香神主任を追いかけてなんとか追いつき横に並んで歩く。



――香神主任…歩くの早っっ!!!!


香神主任の横に並んで同じ早さで保とうと歩いてはいるものの彼の歩くスピードに歩幅があわず時々小走りに走ってしまうのを横目でちら見されつつ歩きについていく。



突然―――――!!



「「危ない白雪君!!」」



歩きに夢中になっていた私は目前に隔てる横断歩道に気づかぬまま足早に身体を進めようとした時‥朝のラッシュで急ぐ車が青の点滅で突っこんできたのと衝突スレスレで香神主任が背後から私の腰に手を回して自分身体へと引き寄せた。