――照屋さんは慌ててブンブン…と真っ赤な顔で首を振りとにかく身をひるがえしてその場から去っていってしまった。
―――ああっ……!!
こんな時…ドジ子な自分が情けない………。
そんな悲痛を痛感しつつ……胸の奥にまだ残るドキドキとする鼓動を感じつつ配架する書物を抱えつつ配架を素知らぬ顔で続けているところに先ほど去っていったと思っていた照屋さんが折りたたみ式の踏み台を持ってきてくれた。
「あ…ありがとうございます…。」
さっきの状況絶対見たんだろうし…かなり気にかけてくれている様子でかなり赤面しながら無言で渡されたのになんだか申し訳なくなってお礼とお詫びを言葉に込めた。

