―――カ‥ガ‥ミ‥さん?? 体勢を失い背後に後退するなか‥こんな呑気な事を考えている余裕などない現状なのに瞳に飛び込んできた香神主任幻は濃くなっていき私の体を受け止めた。 ―――トクン………!! トクン………!! トクン………!! 何が起こったのかわからないけど…胸の高鳴りとともに身体を吸い寄せられたまま生身の温かい人肌の感触と…そして鼓動が伝わってくる。 「「トクン………!!」」 だんだんと髪に吹きかけられる微かな吐息に私の胸の高鳴りも共鳴して思わず―――!!!