ゆっくりと本と本の間にできた空間に綺麗に押し込まれていく私が配架する予定の本………。 リアルに夢の中みたいに香神さんが配架した書棚に型にハマるようにピタリと吸い寄せられる本を押し出す私の手にそっと添えられた大きなしなやかな手………。 「あっ‥‥‥‥。」 思わず声がもれて均等のバランスを失い背後へと身体がとかれていくと同時に上部の景色が瞳に飛び込んできた。