ロッカー室を後にして再び休憩室に戻るころ休憩の時間もちょうど終わりを迎え香神主任の指示通り怒賀さんと並び作業室に戻ってきた私を待ち受けていたのは鬼のように並べられたブックトラックにギッシリ本がつまれ出入り口にまさに渋滞している様だった。


「怒賀……。

彼女と一緒に配架よろしく頼むよ…。

今日は思ったより量が半端ないからなー。」



「はい…。

そーいえば…白雪さんから聞きましたよー!!

読み聞かせの館内放送入らせる予定ですか?」



単刀直入にズバッと香神主任に切り出す怒賀さんの問いに彼も「ああ…そうだった。」と頷いた。