怪訝な顔で乱暴に踵を返しなんだか慌てるようにその部屋から出て行くおばちゃんに戸惑いを感じつつも掃除のおばちゃんから預かった『しらゆきひめ』の絵本を抱きしめて扉の向こう側に移る影に『ありがとう…!』という思いをこめてお辞儀するころ…時刻は運命の刻限を刻んでいく事になろうとは脳天気な私は夢にも思っていなかった…………。