【今井花梨side】
VIPルームに取り残されたあたしは、何も考えることができなかった。
「直人が…好き」
あたしはいつの間にか好きになっていた。
彼のことを。
「…いなくなって初めて分かるなんて。皮肉ね」
「本当に皮肉ですよカリンさん」
「…!」
振り向くといつの間にかそこにはNo.2ホストの細川愁が立っていた。
さっきあたしの唇を奪った男。
「電話、繋がりました」
「…えっ!本当!?」
「はい。でも状況がおかしかったんです」
「状況が…?」
「早くカリンさんに会いに来てくださいとは言いましたが…。ってカリンさん!」
あたしはいてもたってもいられなくなり、その場を走り出した。
一体ドロボーに何が起きたのか、
あたしに何を隠しているのか。
早く知りたかった。
VIPルームに取り残されたあたしは、何も考えることができなかった。
「直人が…好き」
あたしはいつの間にか好きになっていた。
彼のことを。
「…いなくなって初めて分かるなんて。皮肉ね」
「本当に皮肉ですよカリンさん」
「…!」
振り向くといつの間にかそこにはNo.2ホストの細川愁が立っていた。
さっきあたしの唇を奪った男。
「電話、繋がりました」
「…えっ!本当!?」
「はい。でも状況がおかしかったんです」
「状況が…?」
「早くカリンさんに会いに来てくださいとは言いましたが…。ってカリンさん!」
あたしはいてもたってもいられなくなり、その場を走り出した。
一体ドロボーに何が起きたのか、
あたしに何を隠しているのか。
早く知りたかった。