妖恋愛




「優太…。」




優太を見ると、優太は
いつもと同じで明るく笑ってる。



…作り笑い。だよね。




でも、これって優太の
精一杯の気遣いだって
…私、知ってる。







「もう2人が付き合うことに
なったんなら、俺、嫌でも
諦めなきゃだな…。


さっきは、力づくで、くるみを俺の
ものにしようとした。ごめん。



後悔してる。こんな俺でも
まだ友達でいてくれる?」






何それ…。
当たり前だよ。


優太は私の友達だよ。

ずっと、それは、これからも変わらない。





「友達に決まってんじゃん。

こんな俺って…優太は優太でしょ?

そんな悲しいこと言わないでよ。」





優太…笑ってる。
この笑顔は、心から笑えてる。




良かった。







「あー!!くるみ!ありがと!

邪魔者はもう消えるから。


…神楽、くるみ泣かせたら
お前からくるみを奪いに行くよ。

覚悟しろよ?」




「上等だ。」







あー…。

なんかこのコンビ好きだな。





優太は、私たちにそう言うと、
空き教室から出ていった。




その時の優太の背中は、清々しくて。

綺麗なオレンジ色の空に
とてもよく似合っていた。