「…ん…。」
あ、なんか明るい。
保健室…だ…。
「くるみ…?」
「ん?…神楽っ?!」
「起きたか。お前、全然起きねぇし。」
笑いながら、そう言った神楽。
夢の中の、神楽の笑顔に似てる。
…あれ?
なーんか忘れてるような…?
……あーーーー!!!!
体育祭!!!!
「神楽っ!体育祭…!!」
「んぁ?何言ってんだよ。もう終った。
結果はぼろ負け、勝ったのは
ドッヂボールだけだ。」
「え?! 終った?!」
なんと!!!
私が気を失っている間に
体育祭は終わっちゃったのか…。
やっぱり勝ちたかったけど、
何よりも、負けても、皆と
協力して戦いたかったな。
何で、よりによって
私、気を失っちゃったんだろう。
私って本当に運悪いかも。
私がしょんぼりしていると、
ガラガラッッ。
保健室のドアが開く音がした。
「くるみ。体調の方はどう?」
そう言って、私の目の前に
現れたのは優太だった。
「うん!もう平気!心配かけてごめん。」
「おう。…神楽、ちょっと
くるみかりるな。」
神楽は何も答えない。
けど、優太の目をしっかり
とらえている神楽の目は、
“別にいいよ”と言っているようだった。
何か、さっきから気になってたけど、
神楽のお肌、いつにも増して、
ピチピチじゃない……?
すごく綺麗なお肌何だけど。
いや、綺麗なのは元からですが…。
「あんま見んなよ。それとも
俺のこと誘ってんの?」
「……!?」
でた…。あの意地悪な笑顔。
久しぶりに聞いたなー。
神楽のS発言。
「ほら。くるみ、行ってこいよ。」
「あ、うん。分かった。」
「おーう。」
私は、優太と保健室を出た。



