ん…?
これは、現実…?
それとも夢…?
私の前に、
妖(あやかし)の姿で
現れた神楽。
白くてふわふわな
狐のような耳をつけてる神楽。
鮮やかな色の花が綺麗な
青色の着物がよく似合う。
少し着物を着崩しているのが妙に妖艶で。
素直にかっこいいと思った。
私、この神楽の方が好きかな…。
今の神楽は、いつもより余裕そうな
感じで、そして、凛としてる。
「くるみ。来いよ。」
あの意地悪な笑顔で、
低くて冷静さのある声で、
手を差しのべてきた神楽。
夢のなかだと、自分の
思ってる気持ちにこんなにも
素直になれるんだ…。
私は、神楽の胸に飛び込んだ。
告白しちゃおうかな。
どうせ夢だから。
“告白予行練習”
「神楽。」
「ん?」
「好き。大好き。」
「くるみ…。」
どうしたんだろ…。
神楽の声が少し
焦ってるような。
「それは、くるみから言うな。
体育祭が終わったら…だろ?」
少し掠れた神楽の声…
妙に色気があって。
「うん…。」
ずっと、この夢に浸っていたい。
そう思ってる自分がそこにはいた。



