学校へ着くと、一番に
優太に話しかけられた。
「くるみおはよ。」
「あ、お、おはよー…。」
どうしよう…。
うまく笑えない。
優太はなんで平気なの…?
私は全然平気じゃないのに…。
そんな心の声が優太に
は聞こえちゃったのかな…?
「平気…じゃねぇよ。」
手の甲を口にあてて
そう言った優太の頬は
ほんのり赤かった。
「平気じゃねぇよ。でも、くるみの方
が平気じゃねぇよな。
くるみは、俺をフルと思う。」
優太…。
分かってたんだ。
「けど、神楽より、俺がいいって
思わせてやるよ。俺でいっぱいに
してみせる。
覚悟しろよ?」
太陽のように明るく
優太は笑った。
それでも私は、
優太を好きにはなれない。
けど、今、優太にドキドキ
してる自分がいるの。
なんで?
どうして…?
もう、頭のなかごちゃごちゃ。
「あ、くるみに1つ教えとく。
俺、攻め手の方は気抜かねぇよ。」
「じゃぁな。」といつものような
明るい笑顔で優太は手をふった。
私も、手をふる。
ハッ!!
反射でつい手をふってしまった…。
自分の胸に手をおくと、
心臓がすごい速さで。
ドキ
ドキ
ドキ
ドキ
心臓がうるさいくらいになっている。
そんなとき。
「おい。くるみ。」
あ…。
この声。



