妖恋愛

これは、何か言った方がいいのかな?



でも、黙っといた方がいいのかも…。



その時。





「くるみ。別に俺は大丈夫だから。
迷わなくて大丈夫だから。」






あの爽やかな笑顔を私に
向けて、優太は私の本心へと
いざなってくれる。





私は、それに導かれたように…―、








「うん。私、神楽が好き。」







やっと言えた。


私が言いたかった本当の答え。





さっき、優太が私にやっていたように、
私も優太の目をしっかり見て答えた。






優太は少し悲しい顔をしたけれど、
すぐに温かい笑顔を私に向けてくれた。






「くるみ。体育祭の時、ちょっと
言いたいことがあるから、放課後
教室で待っててくれる?」




「…え?…あ!うん!」







何を言おうとしてるのか、
分からないけど、なんか分かる。





意味不明なこと言ってるけど、
何となく、……分かる。







私は、優太とそんな約束を交わし、
私の家の近くで別れた。