電信柱に壁ドンしないでしょ。
すると、神楽は急に私の腕を
引っ張った。
少し痛いけど、
けど、嫌じゃない。
「抵抗…してみ?」
抵抗…?
抵抗するなんて、いやだな…。
「しろ。抵抗しろ。」
少し、強めにそう言った
神楽に渋々私は、従った。
抵抗してみるが、神楽の体は
びくともしない。
「な? 男と女とでは力の差がありすぎ
るんだ。しかも、今は、知ってる奴だ
から恐怖心ってもんがねぇんだよ。
これが知らない奴だったら?
怖いだろ?」
確かに…。
神楽の言葉を聞いてしまった
私は、一瞬にして、恐怖心で
いっぱいになった。
「…すごく…こ…わい。」
「だろ?だから、1人で帰ろうとすんな。」
「う、…うん。」
「んなら、送って…「送るよくるみ。」
あれ…?
今…、神楽が送ってくって
言ったような…?
気のせいかな?
優太の声と重なっててよく
聞こえなかったけど…。
だとしたら、神楽に送って
ほしかったな。
どうせ無理だろうけど。
「くるみ?送るけど…?だめ?」
「…えっ?あ!ううん!大丈夫だよ。」
「そっか。良かった。」
優太は、満面の笑みを私に向けた。
優太はいつでも爽やかだな。
神楽の言葉は、気になったけど、
神楽は平然としているから、私の
勘違いだったのかも…。
だったら気にしないで
忘れよ。忘れよ。
私は、千代と神楽と別れて、
優太と一緒に帰った。



