妖恋愛

「わぁ。全部美味しそう。」




メニューには、イチゴとか
バナナとかアイスクリーム、
ホイップクリームがのせられてる
パンケーキがあったり、




抹茶のパンケーキがあったり、




甘いのがあるだけじゃなくて、
エッグベネディクト風パンケーキとか、
ピザ風パンケーキとか……、





とにかく全部美味しそうなの。





「私、エッグベネディクト風パンケー
キの後にストロベリーDXたーべよ♪」





そんな独り言を言っていると…、





「太るぞ?」






誰かが私にそう言った。




誰かわかるよ。





この意地悪な口調。

私のずっと求めていた声。










「神楽。」








そう。神楽だったんだ。




神楽と本当に久しぶりに会話した。





同じクラスメートであり、席が近く
だから、喋ろうと思えば喋れたんだ。





けど、優太のことといい、あの
放課後の出来事といい。





あんなことがあったら、距離
置いちゃうじゃん。






お互いに、不自然なくらいに
距離を置いていた。






けど、今、こうして神楽が
私に話しかけてくれてる。





その事が、すごく、すごく嬉しくて。
目頭が熱くなった。