あんな些細な言葉を……。
七夕のコンサートに誘われた、それだけでも充分だったのに。
本当に、「Jupiter」をこんな風に聴けるなんて……。
郁子の瞳に溢れる涙が、詩月の姿を滲ませる。
――届かないなら届くまで追ってこい
抱き寄せられた温もりを思い出す。
――追っていきたい。
あの音色に届くまで。
周桜くんと同じ夢を見たい。
周桜くんと……。
郁子は声を上げ、泣き出してしまいそうになるのを堪える。
背筋を伸ばし、「Jupiter」を奏でる詩月の凛とした姿を見逃すまいと、目を凝らす。
詩月のヴァイオリン、半人半鳥の妖女――高音部と低音部から溢れ出す音色。
理性と本能の二面性で聴き手を魅了する「シレーナ」の音色は、郁子の心まで抱きしめ郁子に、涙を拭うことさえも忘れさせた。
七夕のコンサートに誘われた、それだけでも充分だったのに。
本当に、「Jupiter」をこんな風に聴けるなんて……。
郁子の瞳に溢れる涙が、詩月の姿を滲ませる。
――届かないなら届くまで追ってこい
抱き寄せられた温もりを思い出す。
――追っていきたい。
あの音色に届くまで。
周桜くんと同じ夢を見たい。
周桜くんと……。
郁子は声を上げ、泣き出してしまいそうになるのを堪える。
背筋を伸ばし、「Jupiter」を奏でる詩月の凛とした姿を見逃すまいと、目を凝らす。
詩月のヴァイオリン、半人半鳥の妖女――高音部と低音部から溢れ出す音色。
理性と本能の二面性で聴き手を魅了する「シレーナ」の音色は、郁子の心まで抱きしめ郁子に、涙を拭うことさえも忘れさせた。



