風の詩ーー君に届け

日常の些細なこと、誰でも簡単にできることが、呼吸を乱す。


ダメダメダメのがんじがらめの日常で、君を楽しませることができるかどうかさえ、わからない。



でも、流れる星に願いをかけるなら、君と共の夢を願いたい。


「Jupiter」全知全能の神の名を冠した曲に、思いを託し君に伝えたい。



緒方……。

星が降る。

君の上に、僕の上にも。


緒方……。

君と共に、僕は……演奏家として、もっと高みを目指したい。



「Jupiter」を奏でる詩月の碧い瞳に涙が滲む。



詩月のヴァイオリンの愁情に満ちる音色と、Xceon(エクシオン)3人の奏でる金管楽器の勇壮な音色が、惹かれあう牽牛と織姫の思いのように、会場に響き渡る。



天の河の両岸を隔て、見つめ合う牽牛と織姫。



年にただ1度、七夕の日にだけ、満天の星に後押しされ手を取り、愛を語るように。