風の詩ーー君に届け

リーダー昴が心配そうに僕を見つめている。



華麗なるSKY(スーパー空気読めない)だ。
救いようがない。


緒方が「ローレライ」の隠語を知っていることも驚きだが、才媛とまで言われる緒方が、ここまでKYだったことが信じられない。



僅かな希望とか期待とか願望とか……が、音を立てて崩れていく。

祈りたい気持ちだ。



「素晴らしいほどKYな女性だね。

詩月さん、彼女が才媛の緒方さん!?」



ここにも……KYの極みがいた



訊ねたのは体育会系でチャラいメンバー遥。



緒方が彼を一瞥し、「失礼ね」と言いたげに口を尖らせている。



「き、緊張してるんだ。

人気アイドルグループを前に」



笑顔を作って頑張ろうとしたけれど、口が上手く回らない。