風の詩ーー君に届け

「どういう意味なの?」


「無常を詠んだ歌なんだ。

クジラ漁をする海も、死んで無くなってしまうことがあるんだろうか。

山も死んで、無くなってしまうなんてことがあるんだろうか。

もしそうだとしたら、海が干上がり乾いてしまったなら、山の木々も枯れ果ててしまうんだろう」



「哀しい歌ね」


「ん……スケールが大きいだろう。

海が無くなり山が無くなるなんて、考えられない。

四苦八苦して生きてること全てが、莫迦莫迦しく思えるような雄大さ。

ちまちました、身近にある自然ではなくて、地球規模の自然を詠みながら、命の稀少さまでも憂いている歌だと思うんだよな」



「命の?」



「そう、地球も1つの生命体でさ……。

海も山も大地も地球に存在する全てが、地球を形成する細胞なんだっていう、生命論が根底にあるんだと思う」