風の詩ーー君に届け

画面を見つめながら、気になって仕方なかったし、体が強張っていた。


「……どうかしたの? 顔色が悪い……」



背中をつついて訊ねる緒方の手をサッと取り、「緒方、悪い……」と美術館への乗り換えとは別のホームへ向かう。



「ちょっ……説明して」



「電車の中で話す」



入院中のマネージャーに、事情を聞きたかった。


Xceon(エクシオン)のメンバーを傷つけたくないと、真剣に語ったあの瞳を信じたかった。


何を言われても、「ローレライ」と言われたとしても、真実を知りたかった。



電車の中で、緒方に昨日の経緯を話す。


リーダー昴から、スポンサーが下りるかもしれないと電話がかかってきたこと。