電車での移動は心身状態を考慮し無理だと判断した。

財布の中身を確かめ、チッと舌打ちし、心許ないが何とか……と思いタクシーに乗る。


費用は嵩むが仕方ない



理久は観念し、詩月に「着くまで寝ていていいぞ」と声をかけた。