風の詩ーー君に届け

「それに、アクセスされている画像……あれは咄嗟のパフォーマンスではなく、考えてしたことだから」



郁子があたふたしながら詩月を見る。


安坂が、だから言わんこっちゃないんだよと言いたげな呆れ顔をしている。



「言いたくないけどさ、でしゃばりすぎ。

後先考えないで動くほど、バカではないから」



詩月はすくっと席を立つ。



「周桜くん!?」



「心配は有難いけれど、週刊誌の記事、あんなものは気にしていない。

画像も、騒ぎたければ騒げばいい。

それに君の問題ではないだろう!?

君は少し頭を冷やした方がいい」



詩月は荷物を素早く手にし、モルダウを出た。




「言いすぎた」



どうも緒方の前だと、冷静になれない――詩月は溜め息をつく。