風の詩ーー君に届け

女子学生達は女神像の下に駆け寄り、背伸びをしたり跳び跳ねたりしながら、銀貨をたしかめる。



「叶うといいな、願いごと」



詩月が言うと女子学生は、ちょこんと頭を下げた。




――よく、あんな所に銀貨が運良く入ったな。
入らなかったら恥ずかしいか……。
女神像に纏わる伝説って、幾つあるんだ?
幾つもの条件、全てをクリアしなきゃならないとか……。

謎解きの方が大変そうだ


詩月は学舎に向かいながら思いを巡らせた。



音楽部棟に向かう通路で、スマホを取り出し電話を掛ける。



相手は先程の着信相手、アイドルグループXceon(エクシオン)のリーダー昴。




数回、呼び出し音を鳴らすと勢いのある声が聞こえてきた。


「詩月さん、YOU TUBE見た?」