頑張るんだ。
最後の…一瞬まで。
「で、どーだったんだ?ま、何かあって走って発作が出たんだろうけど?」
「………ごもっとも」
「じゃあ、いい雰囲気じゃなかったんだな」
「…別れた理由、伊野さんにいわれたからでしょ?潮時だったし」
「おう」
「伊野さん、恋夜と付き合ってなかった」
「は!?別れろっていったのに!?」
「恋夜とその話をしてる時に、伊野さんが来た。それで…辛くて」
「……そっか。最近、ほんといい事ないな」
「んねー…。色々あって頭がついてかない」
「よーし、今日の夕飯は俺が作る!ほら、家に着いたぞー!」
そういって玄関に俺を座らせ
靴をとった。
「んじゃ、リビング行くぞー!」
そういって俺を担いだ。

