雪ノ空【完】



その後、ご飯を食べ終わり、

準備をして病院へと向かった。

「雪くーん!診察でーす!」

「あ、はい」

何いわれるんだろ…。

「こんにちは…でいいかな。身体の調子はどうだい?」

「えーっと…よくズキズキ痛むけど、生活に支障はないかな」

「そっか、それはよかった。……飛羅緋くんには病気のこといったんだね」

「……うん」

そう答えると優しく笑い、こう続けた。

「ちゃんと打ち明けられてよかった。考え過ぎやストレスのせいで悪化することもあるからね。お母さんには…どうしようか?」

「いわない。それは絶対曲げません。このことは先生とトラと俺だけの秘密にして欲しい」

「うん、わかった。薬もそのまま使わないで暮らす?」

「うん。逆に副作用で辛そうだし」

「そっか。それじゃあ今日の診察は終わり!それとね、もし病状が悪化したら……入院ってことになるんだけど…いい?」

「いいよ。わかった。それじゃあ、またね、先生」