雪ノ空【完】



「でも、雪の口から聞けて良かった!ちゃんと話してくれてありがとなっ!!」

そういっていつものように笑うトラ。

「トラ…無理すんな」

「ははっ、してねーよっ!!」

「してる。俺にはわかるよ。トラ、今すっごくなきたいでしょ……?」

「…………っ!!なんで………なんで雪なんだよ…!?こんなにも……優しい雪が……なんでっ………!!」

「これも、運命。大丈夫。もう、時間がないじゃない。まだ、時間があるんだ。だから大丈夫」

「雪っ…………!!!!」

トラは涙を流しながら

俺に抱きついてきた。