「はっくしょん……!」
「ひゃあっ!」
先生が大きいクシャミをするもんだから、驚きのあまり間抜けが声が漏れた。
「先生!早く着替えた方がいいんじゃないですか?」
「そうだね~。シャワー浴びてくるね」
先生はリビングを出て行った。
窓の外を見ると、まだ雨は降っていた。
「あやちゃんもシャワー浴びる~?」
「きゃあっ!!」
「わぁ、ビックリしたぁ~」
急に後ろから声がして、ビックリした。
先生、いつの間に戻ってきたんですか?
「あの、タオル、ありがとうございまし……ちょっ、ちょっと!」
先生の方を見て、またまたビックリ。
「どした?」
「な、な、なな…何ですかっ!その格好はっ」
なんと先生は、下はちゃんとジーンズを履いてるけど、上は何も着てない。上半身丸見え。
頬はほんのり赤くて、髪の毛は濡れて、水滴が垂れてる。タオルを首にかけて、冷蔵庫から取り出した牛乳を一気に飲んでる。
「服着てくださいっ」
「あ~、ごめんごめん。つい」
お兄ちゃんですら、そんな格好しないのに。
「ま、今ここには僕とあやちゃんの2人だけだから、このままでいいよね?」
「えっ!」
「僕とあやちゃんの仲だから、ね!」
……その言葉は、素直に喜んでいいんでしょうか?

