他愛もない話をしながら歩いて、目的のカフェに到着。
店内はケーキやクッキーの甘い匂いがした。
窓際にはクマのぬいぐるみも飾ってあって、可愛らしい内装だった。
「このクマ……可愛い」
先生は目をキラキラ輝かせてる。
「大橋先生って、クマ好きなんですか?」
「うん、好き。大好きっ!めっちゃ癒されるよね」
私はあなたの笑顔の方が見てて癒されます。
席に着いて、メニュー表を見た。
飲み物だけ、だよね?せっかくだから、ケーキとか食べたいけど、また今度にしよう。
「私はリンゴジュースで」
「僕は~、アイスカフェラテにしよっと」
周りを見てみると、日曜日って事もあってか、カップルが多い気がした。
傍から見たら私たちってカップルに見えたりするのかな?
「あやちゃん」
「はい?どうしました?」
「髪の毛、雰囲気変わるね。すっごく良い感じだよ、それ」
髪の事、褒めてくれた。結んだ甲斐あったぁ~。
「でも僕的には普段の下ろしてる方が好きだな」
「へ?」
「あやちゃんの髪って、サラサラしてて綺麗だよね」
こういう褒め言葉、好きな人に言われると、一味違う。

