「目、開けて」 ゆっくり目を開いた。 目に映ったのは……。 「わぁ……!」 左手の薬指にキラリと光る、エンゲージリング。 しかもブランド品…。雑誌に載ってたやつだ……。 「サイズピッタリだぁ~。よかった」 「どうして…サイズ……」 「寝てる間に計っちゃった」 さすが……。ちゃっかりしてるなぁ、こういうトコは。 「でも…いいんですか…?こんな、素敵な物……」 指輪を見つめてると、視界が滲んできた。