「ほ、本当?」 「まだ決まったわけじゃないです。妊娠検査薬ってので、確かめてみないと……」 「そっか」 智也さんの手が、私のお腹に触れた。 「もし本当なら、ここに……僕の子が」 その表情は、とっても穏やかで、尚且つ嬉しそうだった。 「よし!!今日、うちおいで!!一緒に確認しよ」 「はい、そうですね!」 智也さんのお仕事が終わってから、私達は一緒に薬局に行って妊娠検査薬を買った。