「人のモノを奪うような卑劣な事は、さすがにできないよ……」



日向くんの指先が、私の首筋に触れた。





そう、例の印がある箇所に。






実は初体験の時、キスマークを付けられた私。



最初は絆創膏貼って隠してた。



でも最近は、かなり薄くなったので隠してない。





「ったく。自分のモノですアピールとか、ムカつく」

「でも…幸せ」



智也さんになら、独占されても全然OK。





「あっそ。馴れ初めは聞きたくないから、教室戻る」




ヒラヒラ手を振って、日向くんは保健室を出て行った。