この事は、当分内緒にしておこう。 照れくさくて、琉璃ちゃんには報告できないや。 お兄ちゃんにはもっと言えない。 「あやちゃーん。お風呂の準備できたよー」 智也さんが寝室に戻ってきて、ベットから体を起こしたら、 「いっ……!!」 走る痛み。 「大丈夫!?」 「な、何とか……」 とは言ったものの、痛くて足に力が入らない。 「もう。無理はダメ」 ヒョイっと持ち上げられ、お姫様抱っこ。 そのままお風呂場へ。