「今日はあやちゃんを、ずーっと独り占めできるね」
つまり、私も今日はずっと彼を……独り占め……。
「あのね……変な話するけど、笑わないで…聞いてくれるかな?」
急に、少し真剣な表情になったので、大人しく頷いた。
どうしたんだろう……。
「…じ、実は……」
話をする彼の顔は、赤い。
「最近…あやちゃんに、触れたいって気持ちが……どんどん強くなってるの……」
それを聞いた途端、ドクンと心臓が大きな音を立てた。
一瞬、時間が止まった気がした。
「変な事言ってごめん。……時間の経過と共に、あやちゃんが好きって想いが加速してるみたいで」
頬に触れていた彼の手が、私の膝の上の手へと移動した。

