あ、そういえば。 私はコップをテーブルに置いて、隣に座って同じくお茶を飲んでる智也さんの方を見た。 「今日って……お仕事なんじゃ……」 私がそう言うと「あー…」と言いながら、智也さんはコップをテーブルに置いた。 「うん、仕事。本来ならね。でも、今日は休んだの。どうせ予約も入ってないから」 当たり前のように言う姿に、少しビックリ。 「そんな簡単に休めるもんなんですか?」 「うちは緩いからね~」 フワフワした口調で話しながら、智也さんの手が私の頬に触れた。