私は固まった。 「えっと……あの……」 お泊りに誘われたのは、初めて。 『がんばったご褒美だよ。テストお疲れ様~って事で』 智也さんの家には1回泊まった事があるけど……。 あれは、飲酒のせいってのがあったし……。 いろいろ考えて、無言になってると、電話の向こうから不安そうな声がした。 『…嫌?あやちゃんと…一緒に、過ごしたかったんだけどなぁ…』 私だって……。 「嫌じゃ、ない……。私も一緒に…過ごしたいです……」 彼と一緒にいたい。 その想いが強くて、私は便乗する事に。