「さっ、診察室に入ろうね。あ、あやちゃんは少し待っててね」
2人は診察室へ。
入れ替わりに、櫻田先生が待合室に来た。
「陽菜ちゃん……来ちゃったねぇ……」
ピッタリつっくいて、私の隣に座ってきた。
「修羅場にならなきゃいいけど……」
「大丈夫ですよ。きっと……」
私は智也さんを信じてるから…。
「多分、時間かかると思うから、俺と休憩室でトランプでもしよっか」
「はい」
時間がかかるだろうなって、私も予想がついた。
きっと治療の後に智也さんは、陽菜ちゃんと話をするはず。
きちんとけじめをつけるための……。

