何とかお兄ちゃんや親、そして日向くんに交際を認めてもらえて、ついに運命の日が来てしまった。
「いよいよ……今日かぁ……」
放課後、やや重い足取りでいつもの場所へ向かっていた。
足取りが重いのは、憂鬱だからじゃない。
寂しいから。
今日で、私の歯の治療は最後。
もう…通う必要が、なくなっちゃう……。
「…あれ……」
歯医者さんの前に来た時、入り口に佇んでる女の子が。
あの子は……。
「……あの…」
声をかけると、その子は振り向いて、私を見るなり驚いた顔をした。
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