「お兄ちゃん…私、嫌いになんて…ならないからね。私、お兄ちゃんの事…大好きだから」
もしかして私、意外とブラコンなのかな?
「俺も大好き。世界で1番好き。あぁ、俺が嫁にもらいたかったのに…」
「んっ……!!!」
お兄ちゃん、抱きしめる力…強いよ?
私、潰れちゃう……。
「こら、離れて~。いくら2人が兄妹でも……妬けちゃう」
不謹慎だけど、ヤキモチを妬いて拗ねる智也さんは最高に可愛い。
「…ったく、俺の反対を押し切ってまで一緒になったんだから……別れたり、するなよ」
ボリボリ頭をかきながら、お兄ちゃんは雑巾を取り出し、床に零れた牛乳を拭き始めた。

