先生、甘い診察してください




変に思いながらも、ジュースをゴクゴク飲み、気づけば缶がカラに。




でも缶がカラになった頃には、



「熱い……」


何故か妙に全身が熱かった。





「もう少しでできるよ~。って、あやちゃん!!大丈夫?」



台所からこっちに来た智也さんは、私を見て驚いた。




「顔真っ赤だよ?」

「なんか…さっきから熱くて…」

「熱い、かなぁ……」



熱くて、心臓がドックンドックンする。





「あの…これって、ただのジュース、ですよね?」



カラになった缶を智也さんに見せた。




「うん、ジュース。……って、あっ!!」



あちゃーって、智也さんが困った顔をして頭を抱えた。