先生、甘い診察してください





「あやちゃ~ん…大好き……」



泣きながら、愛の告白を連呼する智也さんをどこに連れて行けばいいのか。







迷った挙句、結局自分の家に連れ帰った。



相手が泣いてるだけに、喫茶店とかに入りづらいし。






「落ち着きました?」

「取り乱しちゃったみたいで、ごめんね…?」



リビングのソファーに座らせて、麦茶を飲ませて、やっと落ち着きを取り戻してくれた。





「あやちゃんを不安にさせた事、どうしても…謝りたくて」

「いえ…私が勝手に不安になっただけで……」



私も、悪かったんだと思う。


あんなに不安になったのは、智也さんを信じる気持ちが薄かったって事かもしれない。





でも今日、よーくわかった気がする。


智也さんの…愛情の大きさを。