先生、甘い診察してください




「あやちゃんとは結婚を前提に付き合ってますって言わなきゃ!」

「ブッ…!!」



衝撃的過ぎる発言のせいで、ジュースを噴出した。




「け、けけ、けけけ…結婚!!!」



周りのお客さんの迷惑になるくらい大声が出た。




「ビックリし過ぎ。ってか…違うの?」

「違うって……」

「僕ら……結婚しないの?」



頬杖をついて、上目遣いでジッと私を見つめてきた。




「智也さんが…いいなら」

「本当?やった~」



今のって、プロポーズみたい。




「あやちゃんをお嫁にもらったら、翔太くんの所に返却しないからね」

「は、はい…!」



これは……プロポーズと受け取っていいんでしょうか?




……いや、ちょっと違うか。



でも、智也さんのお嫁さんになりたいってのは事実。





もし結婚するとしたら、私が高校を卒業してから。



その頃は、私は18歳。


智也さんは……37歳、か。