「自分の年齢を考えな。あんたら、年が離れ過ぎ」



そんなの、お互いに承諾済みだもん。





「それに…もっと頼り甲斐のある人じゃないと、あやを任せられないよ」



……つまり、智也さんは頼りにならないって事?



酷い。


何で頭ごなしに、そんな事……。





「お兄ちゃんっ!智也さんは、見た目とは違って、意外としっかりしてるよ?年齢が離れてても、気にしてないし…だから」



溢れ出した感情は、歯止めが利かず、





「頭ごなしに反対しないでっ!!いつまでもお兄ちゃんの言いなりになると思ったら、大間違いだからね!!」



そう叫んで、走ってリビングを飛び出した。




後ろから「あやっ…!!」という声がしたけど、無視して、そのまま自分の部屋に飛び込んだ。





両思いになれて浮かれてたけど、こんな…壁に当たるなんて、思ってもなかった…。