手を引かれて、連れてこられたのは、何故か物置にしてる空き教室。
「あ、あの…智也さん…?」
肩を押され、壁にドンッと体を押し付けられた。
「あやちゃん……」
智也さんは両手を壁についた。
私は彼と、壁の間に挟まれた。
こ、これが…壁ドン…。
距離が近いっ!!
「やっと2人きりになれたね?」
耳元で、甘く囁くもんだから、
「は、はい……」
私はトロけるしかない。
「智也さん、さっきの…眼鏡かけた子が、山中琉璃ちゃんって子で…私の親友です!」
心臓が爆発しそうなのを誤魔化そうと、とりあえず適当に会話をした。
「普通って言われちゃったね、僕」
「そ、そうですね……」
そんなに普通かな?
私は改めて、智也さんの顔をマジマジと見つめた。
目は優しい垂れ目。尚且つ、パッチリおめめ。
笑った時の目じりの皺とか、櫻田先生やお兄ちゃんに比べたら、少しだけキメの荒くなった肌。
少し、年齢を感じるな…。

