「まぁ、あいつは恋愛に臆病なのと、年齢の事も気にしてるみたいだよ」
「…年齢」
別に私は……、そんなの気にしてなんか……。
「あやちゃん、恋は弱気になったら負けだよ?強気で攻めていかなきゃ」
攻めるって、私にそんな度胸は……。
「まずは智也と話し合ったら?2人お似合いだし、いいカップルになるんじゃないの?」
櫻田先生の言い方は、どこか投げやりな感じだったけど、励まされた気分になった。
でも、櫻田先生のおかげで元気でたかも。
「ありがとうございます、櫻田先生のお話して元気でました!」
「あやちゃん……もう、馬鹿!」
何故か、櫻田先生の顔は真っ赤に染まっていた。
「全く…そんな笑顔反則でしょ!つーか智也が惚れるのは当たり前。翔太が溺愛したくなる気持ちがわかる……」
1人でなにやらブツブツと呟く櫻田先生はとっても不気味に見えた。

