先生、甘い診察してください



「僕と一緒にいて、楽しい?」


何で急にそんな事聞くんだろう?


しかも何で、切なげで、不安そうな顔するの?





「楽しいですよ」



先生の目を見て、キッパリ言った。



「先生と一緒にいて、とっても楽しいです」



事実だもん。



照れくさいけど、こういう事はストレートに言った方がいいよね。



「楽しいから、こうやって……一緒にいるんです」

「そっか。よかった……」



不安そうな表情は消え、今度は安堵の表情になった。



「先生は、私と一緒にいて、楽しいですか?」



私の質問に、先生は迷いなく、



「当たり前じゃん!すっごく楽しい!あやちゃんといると勉強になるしね」


よかった。


先生、私といて、楽しいって思ってるんだね。






「たまには、お茶したりしようね」

「えっ!」

「お盆とか予定ないからさ」




もしかしたらっていう期待が、私の胸の中で大きくなっていってる。




今日はいろいろな事があって、濃度の濃い日となった。