はぁ… 結局あの後全然眠れなかった…… 「それにしても、なんで日本刀なんか…」 私の祖父は代々この街の歴史を祀る神社の神主をやっている。 でも、あんなお札が貼られた日本刀なんて今まで一度も見たことがない。 「帰ったら聞いてみようかな…」 「美〜紀!おはよ!」 「菜々。おはよう」 「朝から何辛気くさい顔してんの!」 やっぱ菜々にはバレバレか。 「実はね…」