「そう…だよね…笑顔でさよなら言わないと…いけないよね。」 自分のハンカチを琉菜に渡すと、 「ありがとう。」 と言って微笑んでいた。 「おーい、琉菜。」 琉菜は優君に呼ばれてどこか2人きりで行ってしまった。 「今日、瑞希ちゃん卒業式終わったら遊べる?」 目を輝かせながら私の傍にやって来た勝君はいつも以上に可愛い。 「いいよ!!」 「駄目。」 私の近くから聞き覚えのある声が聞こえたけど無視していた。